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8 不安

last update 최신 업데이트: 2025-11-23 10:59:25

その夜。

俺はなかなか寝付けなかった。

国王の妹……つまり俺たちの叔母ってことだよな。

暗殺されたとか怖すぎだろ。

なんでそんなことが起きるんだ? 誰かの恨みを買っているとか……?

超怖いんだけどそれ。

そんな怖いゲームだったのこれ?

ギャルゲーはもっと平和だった……かなぁ。

俺は何度目かの寝返りを打ち、大きく息を吐いた。

なんで俺、こんな世界に来ちゃったんだろう。

ここに来る前に俺、何があったんだろうな……そこはよく思い出せない。

なんかスマホがうるさくて揺れたような気がするんだけど、もしかして大地震でもあったのかな。

だとしたら俺、地震で死んだとか?

……まさかな。そんなことあるわけないよな……

でもカタカタと身体が震え、俺は布団を頭まで被ってぎゅっと目を閉じた。

眠れなかった。

全然眠れなかった。

侍従に起こされて仕方なくベッドから這い出て、顔を洗って鏡を見ると酷い顔をしていた。

「うわぁ……」

今日は水曜日、週の半ばだ。

明日も明後日も大学がある。

それを考えると辛いなぁ……

朝食の席でマリアに心配されたけれど笑ってごまかし、今日も大学へ行く。

一限目は国語で、大きな講義室での講義となる。

大きな欠伸をして、俺は机に突っ伏した。

身体が辛い。

もしかしたら俺は死んだのかもしれない。

そう思うと身体の震えが止まらなくなる。

春野京佑になにがあったのか全然わからない。だけど今、俺はルカ、なんだよな。

ルカとしての記憶と、春野京佑としての記憶が両方あるけど、ここでは俺、ルカなんだ。

もし春野京佑の身体が亡くなっていたら……? そう思うと怖くてたまらないけどでも、今はルカとして生きるしかないんだ。

そう思い俺はぎゅっと、手を握る。

昨日、頭上から響いた声は今日、聞こえてこない。

そもそも国語の講義なんて、二年生であるエドアルドが受けるわけないか。

って、なんで俺、あいつに会いたいと思ってるんだろ。

俺は今、超怖い。

何が怖い?

今、ここにいるっていう現実が。

しばらくして教授が来て講義が始まる。

何とか顔を上げて講義を受けたけど、全然頭に入らなかった。

たった九十分の講義だけど倍以上に感じて妙に疲れた。

ふらふらと立ち上がり、俺は次の数学の講義が行われる講義室に向かう。

数学にもきっと、エドアルドはいないだろうな……これも、一年目でとるものだし。

広い講義室に入り思わず視線を巡らせる。だけどエドアルドの姿は見つからなかった。

なんで俺、エドアルドの姿を探しちゃうんだろうな……

誰かにこの不安を話したいのかもしれない。

もしかしたらあいつは暗殺者かもしれないのにな……

そう思い、俺は首を横に振る。

そんなことないよな? エドアルドに人を殺せるわけないよな?

あー、頭の中おかしくなりそう。

エドアルドは暗殺者かもしれないし、俺はもう死んでるのかもしれない。

そんなの誰にも話せないよ……

そう思い俺は、大きくため息をついて机に突っ伏した。

「ルカ」

聞きたくて聞きたくなかった声が聞こえ、俺はばっと顔を上げて横を見る。

俺の座る席の横に、エドアルドが座っていてこちらをじっと見つめていた。

「え……あ……エドアルド……?}

「なんでそんな驚いた顔をしているんだ?」

不思議そうな顔で言われ、俺は何を言っていいのかわからず口をパクパクさせる。

するとエドアルドの手が俺の顔に伸びそして、頬に触れた。

エドアルドの手はとても冷たい。

彼は俺に顔を近づけると、心配げな表情になり言った。

「顔色悪いけど、何かあったのか?」

「う、あ……えーと……だい、大丈夫」

どきどきしながら俺はエドアルドの手から逃げると、彼はそのままの格好で固まり俺の方をじっと見た。

や、やばい、かな……て、何がやばいんだよ、わけわかんないよ。

エドアルドは手を引っ込めて、

「ならいいけど」

と言い正面を向いた。

何か変に意識して、思わず手から逃げちゃったけど、まずかったかな……

俺はエドアルドの様子をうかがうけれど、その表情からは何も読み取れない。

そもそも俺は、エドアルドについてよく知らないから、素の顔がどんな顔なのか分かんねえんだよな。

そのことに気が付いて俺は、さっとエドアルドから視線をそらし、机に出したノートと教科書を見つめた。

誰かと話したかった。

誰かにそばにいて欲しかった。

でもいざそばに人が来ると何を言っていいのかわからない。

エドアルドは暗殺者なんだろうか。

叔母を殺したんだろうか……

そう思うと小さく身体が震えだす。

「……エドアルド」

「何?」

横を向いて声をかけると彼はこちらを向いてにこっと笑う。

俺は緊張しながら考えてそして、

「今日、昼飯一緒にどうだ?」

と上ずった声で尋ねた。

「あぁ、俺もそう思っていた」

優しい声音で言われて俺はほっとする。

「ならよかった」

そう俺が答えたとき始業のベルが鳴り響き、学生たちはあたふたと椅子に座る。

慌ただしい中教授が入ってきてそして、講義が始まった。

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최신 챕터

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  • カンタレラ〜毒公爵の甘い愛に溺れる〜   85 船とホテル

     真っ白な帆に風を受けて船が海の上をゆっくりと移動していく。 スタッフさんが言った通り、船が動き出した時はけっこう揺れた。 ギシギシ、って音がしてちょっと怖かった。陸がどんどん遠くなっていくのが見える。 陸にはさっき俺たちがシーグラスを探した砂浜やホテル、それに町が見える。 すげえ、海から町をこうやって見るの初めてかも。 どんどん遠くなる町から俺は首を動かしておきの方へと目を向けた。 どこまでも続く海と、島が点在している。「小さい島、いっぱいあるんだな」 俺が呟くとエドが言った。「うん。昔はもっと大きかったらしいけど波で削れちゃったらしいよ」「へえ」 なんだろう、この光景どこかに似てる。日本三景だっけ。それにあったような。 船はその小さな島の間を縫うようにして海を渡っていく。 そこまで来ると揺れはだいぶおさまり、俺たちは甲板を移動して船の後ろの方へと行く。 そこには小さなお店があって、飲み物やお菓子を販売していた。 メニューを見るとクッキーとかコーヒーなどの文字が見える。「お店あるんだ」「ね。何か買おうか」「うん」 せっかくだし、と思って俺たちはその店に近づいて冷たいカフェオレとドーナッツを購入した。 そして甲板にある椅子に腰かけて海を見ながらそれを食べる。 酔うんじゃないかって不安だったけど大丈夫だった。デカイ船だからかな。 頭の上を白い鳥が旋回している。なんか狙ってんのかな。って思ってると海へと飛び込んでいくのが見えた。 「おおー」 っていう、乗客の歓声が上がる。なにがあったんだろ。 するとエドがカフェオレを飲んで言った。「鳥が魚掴んで出てきたのかな」「あ、ほんとだ。あの鳥口に魚くわえてる」 俺は頭の上を飛んでいる鳥を見つめて言った。 鳥は魚を飲み込むとまた旋回して海へと飛び込んでいく。 すげえ。こんなの見たの初めてだ。「夕食で魚料理がでるよ。海沿いだし、きっとすごくおいしいよ」「あ、そっか。すっげー楽しみ!」 ここに来て山いったり海に来たりして楽しい事、多いなぁ。 約一時間近くの航海をして、陸へと戻る。 帰りにシーグラスを加工してアクセサリーを売ってる店によって、日が暮れてくる。 太陽が海の向こうに沈んでいくのが見えて、俺はじっとその様子を見つめた。 夜空に星が輝いているのが見える。

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  • カンタレラ〜毒公爵の甘い愛に溺れる〜   83 誕生日のお祝いに

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     六月に入って、夏の始まりを感じるようになった。 ちょっと話せる同じゼミの子たちに聞いたら、皆見合いの話はあるらしい。中には結婚が決まっているやつもいて驚いた。 だってまだ、二十一歳だぞ? それでもう結婚なんて……いやでも、俺の父親、十八歳で駆け落ちしたんだっけ。それを思い出すとなんか変な気分だった。 よく十八で駆け落ちしたな。しかも王子なのに。世間のことなんてろくに知らなかっただろうに。 普通に仕事して俺たち育てて。すげえなほんとうに。 そして迎えたマリアの見合いの日。 なぜか俺と国王陛下が同行することになった。 着慣れないスーツを着て、ドレス姿のマリアと共に王宮の一室でその時間を待っていた。 俺の隣に座る、淡いピンク色のドレスを着たマリアは緊張しているみたいで、膝の上で両手をぎゅっと握って微動だにしない。大丈夫か、これ。 用意されたお茶に全然手をつけてねえぞ。 俺は心配になって、お茶の入ったカップを手に持ち言った。「……マリア?」 すると、マリアは大げさにびくん、と震えて驚いた表情で俺を見る。「な、な、な、何?」 すげえ上ずった声でマリアは言った。 そんな様子を見て俺は尚更心配になってくる。「大丈夫? なんか緊張してる?」 俺の問いかけに、マリアは不安の色を浮かべて大きく頷いた。「だって、お見合いだよ? 緊張するよぉ。おトイレ行きたくなったら嫌だから、飲み物飲むのも怖いし」 と言い、泣きそうな顔になる。そんなにか。 まあ俺も本番になったらたぶん緊張するだろうけどさ。 俺はちょっと悩んでカップをテーブルに置き、マリアの方を向いて震える肩に触れた。 すると大げさにまた、びくびくっと震えてじっと俺の方を見る。「大丈夫だって。会って話するだけなんだから」「でも国王陛下が一緒なんだよ? 大丈夫なわけないじゃないの」 それは確かに普通の見合いと違うなぁ。そう言われると俺、何も言い返せなくなる。「だい、じょうぶだって。うん、大丈夫。国王陛下が一緒っていったってずっと一緒にいるわけじゃねえんだし。公務だってあるんだからさ。だから大丈夫!」「でもぉ」 と、マリアは不安げに瞳を揺らす。 そんなやり取りをしていた時だった。 扉を叩く音がして、俺たちは大げさにびくついた。 中に入ってきたのは王宮の執事だった。 「お時間

  • カンタレラ〜毒公爵の甘い愛に溺れる〜   81 言えてよかったけど

     とりあえずエドに見合いの事を言えてよかった。 でも心配は消えない。 屋敷に帰って明日提出予定のレポートの用意をしていると、扉を叩く音がした。 来たのはメイドで、マリアがお茶を一緒に、と言ってるらしい。 俺はレポートを持って妹の所に向かった。 一階の、いつも俺とマリアがお茶を飲む部屋。 床に座りこんで何かを書いているマリアの姿がそこにあった。 マリアは俺の姿を見ると、大きく手を振った。「あ、お兄ちゃん!」「マリアお帰り」「うん、ただいま。今お茶とケーキ、用意してくれてるからもう少し待ってね」 と言い、マリアはニコニコと笑う。 この様子だと、マリアは俺の見合い相手のこと知らねえんだろうなぁ。 だまっとこう。 俺はマリアの向かいに座り、テーブルにレポートを置いて続きを書き始めた。「お兄ちゃん、宿題?」「うん、まあそんなもん。マリアは何書いてるんだ?」 そこで初めて俺はマリアが書いている物を見る。 それはスケッチみたいだった。 人形の服かな。 ドレスの絵がいくつか書いてある。わりとうまい。「これはねー、お人形のお洋服なんだー。部活で作るんだけど、どんなデザインにしようかなって思って」 言いながらマリアは紙に絵を描き始める。「へえ、そう言うのも考えるんだ」「うん、そうだよ。芸術祭に出品するから」「芸術祭なんてあるんだ」 マリアの顔を見ると、彼女は大きく頷く。「うん。夏にあるんだー。去年は一年生だったから出してないけど今年は出すんだー」 マリアはスケッチを見つめてどうしよう、って呟く。 そんな妹の姿を見て、ちょっと安心する。とりあえず充実してるんだなぁ。 マリアにも見合いの話があったと思うんだけど、どうしたんだろう。「マリアは見合いするの?」 俺の言葉に、マリアはピタッと手を止める。 そして、うーん、と呻った後顔を上げて苦笑した。「そうねぇ。国王陛下の紹介だし断るのはちょっと……」「だよなぁ……」 やっぱりそう思うよな。俺もそう思うもん。 マリアはうんうん、と頷いて言った。「だからとりあえず会おうとは思ってて。来月にはお相手と会うことになったみたい」「来月かぁ……俺、まだ何にも言われてねえぞ」 いつ会うか、なんて話はしてない。たぶん。 するとマリアはちょっと驚いた顔になる。「あれそうなの? 

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